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マクロビオティックライフ講座〜岡部賢ニ先生のコラム

「マクロビオティックライフ講座」では、マクロビオティックの普及に第一線でご活躍中のフードアンドメディカルコンサルタントの岡部先生に、マクロビオティックの基本から深く掘り下げた内容まで、やさしく丁寧に解説していただきます。マクロビオティックは、健康で若々しい体つくりに役立つだけでなく、心の浄化にも効果があります。その素晴らしさを少しでも多くの方に知っていただけますように。

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第22回「梅雨時期の梅パワー活用法」

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梅雨の季節の食中毒の予防薬

 梅雨が始まる頃からテレビや新聞などをにぎわすのが、食中毒のニュースです。この時期は気温の上昇と、湿度の高さからカビなどの細菌の繁殖が盛んになります。また、雨天続きで、殺菌作用のある太陽の紫外線が不足することも菌の発生に拍車をかけます。夏の暑さで冷たいものが食事に増えることにより内臓が冷え、抵抗力も低くなることで、食中毒が発生しやすい状況となります。

 でも、日本人のすごさは、この時期に梅干梅肉エキスという食中毒の予防薬を用いて健康管理してきたことです。民間療法として活用されてきた梅干などの梅製品には、数々の薬効があることが化学的に分かってきました。梅研究の第一人者として知られる東京薬科大学名誉教授の宮崎利夫氏によると、「抗生物質の効かなくなったブドウ球菌やコレラ菌、それにO-157も梅エキスで抑え込むことができた」と発表しています。

 培養した菌の中に梅干や梅肉エキスを入れると、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒の原因となる菌の増殖を防いだという報告もあります。また、胃がんの原因となるといわれるピロリ菌についても、梅干が菌を抑制し、胃がんを予防する効果を発揮することが実験で証明されています。

梅干は青梅と塩の陰陽調和食

 梅の薬効は、その酸っぱさのもとであるクエン酸を中心とした有機酸の働きで、その働きは殺菌や防腐作用だけでなく、食欲不振や疲労回復、下痢や便秘の改善にも威力を発揮します。ただし、これらの梅干のパワーは、昔ながらの酸っぱい梅干でないと持っていません。現在市販されている梅干の九割以上は、重曹でクエン酸を中和して酸味を抜き、化学調味料などの添加物を加えた食べやすい調味梅干です。本来は保存食である梅干に、「要冷蔵」という表示があるものまであり、十分注意して選ぶことが必要です。

 梅が便秘にも下痢にも効くのは、梅のクエン酸に腸の働きを正常化する優れた整腸作用があるからです。梅を食べると胃酸の分泌がよくなって、消化吸収力が高まります。腸の蠕動運動もさかんになるため、不要なものが体外に排出され、便秘解消につながります。また、腸内の悪玉菌の繁殖を抑えてくれるため、下痢がおさまるのです。梅干は陰性の青梅と火の陽性が合体した陰陽調和食であるため、便秘と下痢といった正反対の症状に効果があるとみることもできます。

鎮痛や血圧を下げる働きも

 梅のパワーの源はクエン酸だけではありません。たとえば、歯痛のときには頬や歯茎に、頭痛のときにはこめかみに梅干を貼るという言い伝えがあります。これは、梅に含まれている安息香酸という鎮痛成分の効果であることが分かってきました。宮崎教授の研究によって、梅干に血圧を下げる働きがあることも確かめられていますので、塩分があるからといってしょっぱい梅干を控える必要はないのです。

梅製品でクエン酸サイクルが活性化

 さらに、梅にはクエン酸の働きによる疲労回復効果があります。1937年にドイツの科学者で医師であるハンス・クレプスによって解明されたのが「クエン酸サイクル」です。人間が生きるために必要なエネルギーを生産する場所がこのクエン酸サイクルという生産工場です。このサイクルがスムーズに機能しないと、疲労物質である乳酸やピルビン酸がどんどん溜まって、体に不調がでてきます。特に、運動の後や、白砂糖、白米といった精白食品を食べた後に疲労物質が体内に増えることが分かっています。そんなときに、梅干や梅酢、梅肉エキスなどの梅製品を摂ると、クエン酸サイクルが活性化されて、疲労物質が燃焼され、疲労が回復します。

梅のさまざまな薬効

  それ以外にも、酸性かした血液を弱アルカリ性に戻す血液浄化作用や、細菌やウィルス、がん細胞を食べる免疫細胞を活性化する働き、カルシウムの吸収率を上げ、骨粗鬆症を予防する働き、体内の老廃物や脂肪を排出する美容効果、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを抑える抗アレルギー作用、魚などの臭いのもとであるアミン臭を中和除去して体臭を予防する効果など、さまざまな効能が知られています。

伝統食の知恵である梅製品を活用し、梅雨の時期を元気にお過ごしください。

岡部賢二(おかべけんじ)

大学在学中に渡米し、肥満の多さに驚いて「アメリカ社会とダイエット食品」をテーマに研究。日本の伝統食が最高のダイエット食であると気づき、マクロビオティックを学ぶ。正食協会講師として活躍後、2003年、福岡県の田舎に移り住み、日本玄米正食研究所を開設。2005年にムスビの会を発足し、講演や健康指導、プチ断食セミナーやマクロビオティックセミナーを九州各地で開催している。著書に「マワリテメクル小宇宙〜暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)などがある。
ムスビの会HP(http://www.musubinokai.jp)

 

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